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薄氷の殺人

薄氷の殺人監督:ティアオ・イーナン/新宿武蔵野館/★3(58点)本家公式サイト

スカした映画の中のエンターテインメント!とか言いたいんだけど、どうにも取っ掛かりがない。
優れた映像作家なのだと思う。
映像は巧いし面白い。やたら背景音を大きく使う(常に何かしらの音が入っている)のも意図があるのだろう。馬に意味があるのかどうか分からないけど。ついでに言えばグイ・ルンメイも大変美しい。

印象としてはオリヴィエ・アサヤスや黒沢清の系統のような気がする。カメラが映し出す物に監督の明確な意図がある作家。でも、手放しで楽しめる映画じゃない。観客の感情移入を拒否するというか、監督が登場人物に肩入れしていないというか。うまく言えないけど、そういう監督のような気がする。

そのせいかどうか、“作画”の面白さで引っ張っていった映画への興味が、謎解きが進むにつれ薄れてくる。“作劇”が面白くないとでも言ったらいいのか。
観覧車のシーンなんか、感動的に美しいのだが、感動的ではない。

そもそも話が面白くないんだと思う。2時間ドラマみたい。
中国のミステリーってあまり見聞きしない。中国は推理小説の歴史自体が浅いらしく、最近やっと有望な推理小説家が出てきた、というようなことを島田荘司が言っていた。
話の面白さが伴ったら凄い監督になるかもしれないけど、このままミステリー路線でいくには、もう少し中国がミステリー成熟国にならないと難しいかもしれない。

日本公開2015年1月10日(2014年 中国=香港)

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