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メビウス

メビウス監督:キム・ギドク/新宿シネマカリテ/★3(65点)本家公式サイト

爆笑男根映画
コメディだと思うんだよね。冒頭早々の取っ組み合いの夫婦喧嘩とか、いちいちパンツ丸出しでひっくり返る所とか、コメディ以外の何物でもないと思うんですよね。
やりたいことは分かるんですけど、やってることは分からないと言うか(笑)。

おそらく、様々な描写にそれぞれの解釈が可能な映画なんだと思うんですが、映画全体の解釈としてはそう幅があるようには思えない。異口同音に結局同じ解釈に至るような映画。有り体に言えば割と分かりやすい。

簡単に言えば「無い物ねだり」。それは人間の業。
そういう映画なんだと思うのです。
いやあ、チ○コ争奪戦にしか見えませんがね。

何だか謎の自慰行為をするじゃないですか。軽石か何かで身体の一部を痛くなるほど擦りつけたり、ナイフ刺してグリグリしたり。いやまあ、ランナーズハイみたいなもんで、苦痛も一定水準を超えると快感になるって理屈なんだろうけど。
しかしキム・ギドクは、イッちゃった後の苦痛も執拗に映すんです。ここにも彼が描こうとする「人間の業」があると思うのです。

人は一時の快楽のために犠牲を払い、快感が過ぎてしまえばそれ以上の苦痛が訪れる。

この映画のお父さんもそうです。浮気という一時の快楽でこんな事態に至る。
これも「無い物ねだり」なんですよ。快楽は形あるものじゃないし、永遠に続くものじゃない。
人間は、苦痛と快楽をグルグル回っている。メビウスの輪のように。

こうした「人間の業」から逃れるには、仏門にでも入って悟りを開くしかない。
正直、ラストワンシーンは不用な気もしていたのですが、こう考えると必然のシーンかもしれない気がしたりしなかったり。

日本公開2014年12月6日(2013年 韓国)

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