July 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

ニンフォマニアック Vol.1

ニンフォマニアック監督:ラース・フォン・トリアー/新宿武蔵野館/★2(40点)本家公式サイト

ユマ・サーマンのくだりだけは満点!
まあ、Vol.2への序章なんでしょうけど、どうも面白くない。

いや、やりたいことは分からんでもない。
男女の出会いを釣りに例えたりして、「神羅万象、みんなエロに通じてる」みたいなことを言ってる気がしないでもない。

しかし、どうも面白く無い。

センセーショナルな「売り」ほどセンセーショナルでもない。
延々エッチする様を見せられても、行為自体よりそのシチュエーションに萌える派としては(<どんな派閥だ)、どうもピンとこない。
極論しちゃえば、これ、単なる独り語りなんだ。道端でぶっ倒れてた頭のオカシそうな女の独り語りを延々聞かされてもねえ。

その結果、唯一、圧倒的に面白い、いやむしろ爆笑する場面が、ユマ・サーマンのくだりなんですが、これは何かというと、この映画で唯一「感情を露わにする登場人物」だからだと思うのです。

実は「感情のぶつかり合い」こそがドラマの醍醐味なのですよ。
何を考えてるのか分からない女の独白やエッチシーンは、見てるこっちも何だか分からない。観ている側の感情が掻き立てられない。

高倉健の任侠物だって、何を考えてるか分からないクールな表情でも、腸が煮えくり返るような思いを抱えて佳境を迎えるわけで、観客はその思いを共有するから面白いんですよ。
『断崖』のケーリー・グラントは何を考えてるか分からないニヤケ顔だから怖いんですよ。

要するに、この映画(少なくともVol.1は)いつまでたっても「何だろう?」のままなんです。
観客が「どうなるんだろう?」って感情にならないと、面白くはないんだよなあ。

日本公開2014年10月11日(2013年 デンマーク=独=仏=ベルギー=英)

comments

   

trackback

pagetop