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ワールド・ウォーZ

ワールド・ウォーZ
監督:マーク・フォースター/ユナイテッド・シネマとしまえん/★2(40点)本家公式サイト

なかなか愉快な場面もあるのだが、本質は大金で“偽装”したB級未満映画。
あらやだ。ゾンビ物とは知らなかったよ。それはいいんだけど、『チョコレート』の監督だと知ってたら観なかったよ。

この監督の演出、観客の想像力を刺激しない、直接描写だけのような気がするんだよなあ。いやまあ、この映画は「ドワワー!」って映画だからそれでもいいのかもしれないけど。んー、でもこの映画でも、全景を見せるためだけの引きか、何が映ってるんだか分からないアップの多用(特にアクションシーン)だしなあ。基本、そうセンスのある監督じゃないのかもしれない。

「ドワワー!」って感じ、ゴシャゴシャー、人がゴミのようだー!(人じゃないけど)ってのは楽しいんだけど、根本的にゾンビ物としては成り立ってない感じがする。てか、SF的にダメすぎる。

人肉を食うわけじゃなさそうなので、イメージとしては狂犬病なんでしょうかね。凶暴になるのはいいとしても、ゾンビになったら身体能力がアップするってどうなの?みんなアスリート並じゃん。脳の使われていなかった部分が活性化して能力が向上するって説明も成り立ちそうだけど、やっぱり身体がついてこないよなあ。脚がもげたりとかさあ。ちなみに原作は走る設定ではないそうなので(読んでないけど)、ハリウッド流のダメな改変だよなあ。

ウイルスなのか細菌なのか忘れたけど“健康体”に宿るって話になるじゃない?それだったらもっと老人とか大勢生き残ってそうじゃん。高齢化社会なんだぜ。「病院や老人ホームだけ何故か無事だ!」とか、もっと早くに事態判明しそうだよね。
あと、「音に反応する」って早々に明かすじゃないですか。それなのに“視覚”しか術のない人間側に不利となる“夜”にわざわざ行動する。それも2度も。バカじゃね?とっさの判断で実行するものの、最初から「音を使って囮にする」って計画も立やしない。なんだこの無能集団。

そもそも、あるあるネタとも言える「引退した人間を引っ張りだす」って設定の意味が分からない。家族に電話するくらいしか役に立たない設定だったら、元々現役だって同じだろうよ。
だいたい、「家族のためにお父ちゃんがんばるよ」なんていうハリウッド流薄っぺらい設定よりも、
「感染してしまった家族を自らの手で射殺せざるをえなかった国連職員が、自分のような犠牲者をこれ以上出さないために己の使命をまっとうする」
って話の方が深く掘り下げられるし、熱いし、悲しいと思うんだけどな。
お前の家族だけ無事だったらメデタシメデタシかっ!ふざけんな!

日本公開2013年8月10日(2013年 米)

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