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オブリビオン

オブリビオン
監督:ジョセフ・コシンスキー/吉祥寺オデヲン/
★3(60点)本家公式サイト

決してナンチャッテSFではないのだが、なんだかSFチャンチャカチャンっぽい。
『トロン・レガシー』を観ていないのでよく分からないが、少なくともこの映画を観る限りこの監督は、SF映画に関する抱負な知識を持っていて、それを表現する術を心得ている人なんだと思う。
まあ、有り体に言えばSFオタ。
ビジュアルイメージや設定に(本質的なところは別にして)いろんなSFが散見される。
それはそれで悪いことじゃない。実際、映画も面白かった。

でも、こうしたビジュアルオタ、設定オタが見せてくれるSFって、細かい所とか凝ってて面白いんだけど、「それ以上の何か」とか「本質的・根源的な何か」がない。要するに近視眼的になりがち。
いやまあ、SFは出尽くしたから細部を凝るしかないって説もあるけど、私が見たいのは「その向こうの何か」なんだ。

例えばこの映画だったら、トム兄をめぐる女性二人との三角関係をもっと突っ込んで欲しいとかね。
この奥さんのクダリ、本質的な所は全然違うけど、設定的には『惑星ソラリス』を彷彿とさせる。ロシア女優(正確にはウクライナ)なのもイメージが重なる要因かもしれない。
しかし、葛藤とか愛憎とか、そういう人間臭い部分は箸休め程度で、マルっと捨て去られる。

例えば、地球の上空に滞在する宇宙船的なものって、元の元の元を辿れば「幼年期の終り」だと思うんだけど、人類の進化とか思想的なこととか、そういうことは描かれない。

例えば、この映画はエンパイアステートビルが出てくるけど、自由の女神の置き換えなのかなあ?たしかに『キングコング』は登ったけどさ、あれは当時一番高いビルを文明の暗喩として出してるんであってさ。自由の女神だって、チャールトン・ヘストンが戦った先に見るから意味があるんであってさ。

いっそ、1000人のトム兄を見て爆笑したかったよ。

日本公開2013年5月31日(2013年 米)

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