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舟を編む

舟を編む
監督:石井裕也/吉祥寺バウスシアター/★2(40点)本家公式サイト

役者の魅力で何となく見れちゃうが、この話の魅力が何なのか、私にはサッパリ
原作を読んでいないので分からないのですが、この話の何が魅力なんだか、私にはサッパリ理解できんのです。

辞書作るのが大変だって話?

それならそういう見せ方があるでしょうよ。
「へえ、そうなんだ」と観客が感心するようなエピソードがもっともっともーっとあるべき。
そもそも馬締君という人材を発掘する所から描く必要が全然ない。こんな奴を営業に置いておく会社がどうかしてる。女料理人のアオイタンのエピソードなんて辞書作りになんら関係ない。
そういう「へえ、そうなんだ」系情報映画は伊丹十三が巧かったなあ。死んじゃったけど。

馬締君のキャラが面白いって話?

いやあ、彼、キャラで損してる所は一つもないよね、少なくともこの映画上は。
彼の実直さはプラスにしか作用していない。ただ、彼の実直さが他人を動かしているわけじゃない(物語として「鶴の恩返し」にすらなっていない)。だって、黒木華ちゃんを変えるのはオダジョーだったりするし。
アオイタンとの馴れ初めも手紙のクダリだけで、それもアッサリ解決する。

私が思うに、本当は「言葉の海」ってのが魅力だったんじゃないかと思うのです。原作がどうなんだか知りませんけどね。
しかしこの映画、「海」のイメージ映像は出すけれども、「言葉の魅力」は描写しない。

前述したアオイタンとの恋話も、「筆で書いた手紙が読めない」なんてエピソードは何の意味もない。
「(読めるけど)書いてある言葉が難しくて意味が分からない」というエピソードでなきゃ意味がない。
その難しい言葉を熱心に説明する馬締君のひたむきさに、アオイタンと我々観客は心打たれるべきだったんじゃないのか?

「恋」の脚注を文字で見せられた時に思ったよ。
こういうのは森田芳光が巧かったなあ、と。本当は森田芳光向きの題材だったんだろうなあ。死んじゃったけど。

せっかくいい役者は揃ってるのになあ。伊佐山ひろ子とかw

2013年4月13日公開(2013年 松竹)

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