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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

監督:田中誠/CS/★2(25点)本家

ベストセラーの映画化というのは古今東西“映画ビジネス”の伝統芸だが、その手の企画は企画の段階でそもそも間違っている場合が多い。そのパターンの21世紀を代表する例。ただ、女優・前田敦子は嫌いじゃない。
どうも。AKBにはビタイチ興味ないけど、カラオケで延々ももクロを歌えるオッサン、ペペロンチーノです。あーりんのこと佐々木っていうな!

原作読んでますけど、この原作の最大の良さは「ドラッガーの超入門書」という点にあると思うんです。
もう少し言うなら、ドラッガーの理論を企業組織以外に適用して「身近に分かりやすい話」に置き換えた“論理面”が面白い本だった。
ぶっちゃけ、ストーリー自体はサイテー。
鼻クソほじりながら読んでも飽きたらず、鼻クソつけた上にツバを吐きかけて踏みつけたくなるほど。
つまりこの話、劇中で言ってることとは逆に「プロセス」が魅力なのです。

それならそういう見せ方があるはずです。
しょーもないストーリーなんですから、そんなものを丁寧になぞったところで面白くなるはずはない。
そんなものは無視して、「ダメ野球部をいかに立て直すか」だけに的を絞ればいいのに。

「野球部の使命は感動を与えることだ」とか言い出した時点で、「なんだそれ?」と思うわけですが、そう課題設定すると当然ゴールは“感動”になるわけです。
五百万歩譲ってそのドラマツルギーを素直に認めるとしたら、その“大嘘”のためには、小さな“リアル”を積み重ねなければならないはずです。
ウンザリするほどリアル感の無い野球部はもちろんのこと、「顧客」という言葉を出すわりに家族も描かなければ学校関係者も出てこない(これは原作も同じ)。お前らの言う顧客は病気のマネージャー一人だけかっ!野球なめんな!『ひゃくはち』観て出直してこい!

この手のベストセラーの映像化企画って、映画の制作側が原作に思い入れがない(もしくは読み解けていない)場合が多いんだよ。その典型例。

ただ、女優・前田敦子は嫌いじゃないことを再認識したことは収穫。
最初に見た『あしたの私のつくり方』がとても良くて、後の国民的アイドルグループのトップになるとは思わなんだ(正直、あの映画の彼女とこのアイドルの彼女が同一人物と気付くまで数年かかった)。
『苦役列車』も良かったけど、同じ山下敦弘が演出した短編ドラマ「秋と冬のタマ子」はものすごーく良かった。もしかすると、本人の個性というより、演出家に左右されるタイプかもしれないけどね。
そのせいか、文句言ってるわりに観ていられたんだよね、この映画。映画館で観てたら激怒してたかもしれないけど。

(2011年 東宝)

comments

全く同意見です。あしたの私のつくり方を見て、女優の前田敦子をさんざんネット検索し、AKBの前田敦子しか出てこないので、なんで出ないのか?としばらく経って同一人物と知ってAKBが変なグループでないと認識、あっちゃん目当てで握手会というのも経験しました。あしたの私のつくり方ともらとりあむタマ子は素で出ているのかと思ってしまう演技で、やはり前田敦子は面白いと再認識しました。しかしこの映画は違和感だらけでした。高校野球の方達に申し訳ないと製作者は思わなかったのだろうか。キャッチャー以外草野球にも劣る、素人集めて野球映画撮るなら1年位練習必要、製作側が野球知らないとしか思えないと、1割も埋まっていない映画館で思いました。

  • ミズスマシ
  • 2013/12/13 11:58 PM
   

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