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横道世之介

横道世之介
監督:沖田修一/シネ・リーブル池袋/
★4(88点)本家公式サイト

この映画の最大の魅力は“語り口”。予告でそれを伝えるのは無理だし、書こうにもネタバレ抜きには語れない。だからあえて間違った路線で褒めてみる。この映画の吉高由里子は超絶胸熱!
どうも、横道世之介より2歳年上で、ももクロにドハマリしてるオッサン、ペペロンチーノです。

同じ時代に田舎から出てきて東京で過ごした者としては、新宿東口に降り立つファーストショットで共感。画面右隅に映るAXIAの斉藤由貴のポスターに胸熱。
しかし、セカンドショットで売れないアイドルソングを延々見せるのに閉口。
この長い映画(犬童一心に言わせれば『地獄の黙示録』より長い!)で、こういう無駄に長い描写すんなや!と思う。

こうして吉凶半ばで始まった映画ですが、江口のりこや佐津川愛美や堀内敬子や伊藤歩といったマニア好みの女優たちをウヒウヒ見ているうちに楽しくなってくる。いやまあ、基本、愉快な映画なんだよ。
そして中盤、横道世之介に注ぐ観客の視線が否応なしに変化せざるを得なくなって以降、吉高由里子が冴えまくるのです。
まあ、いつものトリッキーな吉高由里子って言やあ、そうなんですがね。むしろそれが、“語り口”の妙で良く見えてくるんです。

なんだか秀島史香みたいになった後年の伊藤歩のエピソードで、我々は「果たされない未来」を知らさせるわけです。
その上で見せられる吉高由里子の「世之介様好き好きビーム」に、なんだかもう胸が熱くなるのです。二人が不器用に少しづつ距離を縮めていく様が、なんだかもう。

この歳になるとね、打算とか計算とかいっぱいしながら世の中を渡ってるわけじゃないですか。そのせいか、全身全霊でストレートにぶつかってくる様を見せられると、心が揺れちゃうんだ。やっと解った。たぶん、ももクロも一緒なんだよ。

2013年2月23日(2013年 日活)160分

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