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ストロベリーナイト

ストロベリーナイト
監督:佐藤祐市/ユナイテッドシネマとしまえん/★4(80点)
本家公式サイト

テレビドラマの劇場版が陥りがちなハリキリすぎでもなく、かといってテレビ特番レベルでもなく、テレビの劇場版として理想的な作り。面白かった。
テレビの劇場版というと、ハリキッちゃうのか知らないけど、スケール感を求めすぎて妙にデカい事件をぶっ込んできたりして、本来の世界観をぶち壊したりするパターンがよくある。例えば、そうさなあ、ドラえもんとか(笑)。あんなん本来、のび太の半径1m範囲の冒険譚じゃん。

この映画は、劇場版オリジナルストーリーではなく、原作に沿った映像化のようだ。原作未読だけどね。いやまあ、元からテレビ向きじゃないトリッキーな事件も多く、2週通しの話とか多かったんだけどさ。ドラマ版は好きでずっと見てたよ。
そういうわけで、テレビドラマの劇場版というより、原作小説の映画化という形に近いのかもしれません。この映画単体でも充分面白い。
ま、個人的には三浦友和がしゃしゃり出てくる決着の付け方はあんまり好きじゃないけど。だってこれじゃ田中哲司一人が悪者なのね(<「ATARU」とゴッチャになってる)。

映画は、ずーっと雨が降っています。
途中で分かるのですが、これは姫川玲子を洗い流す雨なのです。
つまりこれは「姫川玲子という女性が開放される物語」とも言えるでしょう。
これがあるからこそ、連続テレビドラマの「完結編」として成立している。理想的な劇場版の姿だと思います。いやまあ、この映画の後日談もドラマ作ったけどさ。

ただ、洗い流されるべき姫川玲子の過去がこの2時間で充分に描ききれていたかというと、それは疑問。
状況説明と心情説明はある。でもそれは映画としての描写じゃない。単なる説明。観客の頭に入っても気持ちには入ってこない。
だってそうでしょ?
男の下になってる姫川玲子が見上げる空の持つ意味、血が流れ込んだあの時の赤い目がいま洗い流される・・・なんて、この映画だけじゃ分からないでしょ?

やっぱりこの辺は、ドラマ(原作小説ならシリーズ)の設定に負ってるんですよね。
そういった意味では、(この映画単体でも面白かったと書いたものの)映画単体としては成立してないんだよなあ。残念だなあ。

2013年1月26日公開(2013年 フジテレビ=東宝)

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