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劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-

タイバニ監督:米たにヨシトモ/新宿バルト9/
★2(22点)本家公式サイト

いまどきアニメに見る「ちょっとだけ人と違っていたい願望」といういまどき病
どうも。歴女と山ガールにはお目にかかったことがないのに腐女子には結構出会うペペロンチーノです。
というわけで、腐女子のお友達のお供で観てきた通称「タイバニ」。平日の夜だというのに満席で、大半は女性客でしたよ。皆さんどの程度お腐りになられてるのか存じませんがね。腐りかけが美味いんだよ!でも本当に腐ったら食えねーんだよ!

それはさておき映画について少し触れますと(<少しかいっ!)、設定は面白いんです。
正義の味方が企業に雇われ、その活躍(逮捕劇)がテレビで生中継され、各ヒーローはスポンサーのロゴを背負っている。要するに「戦う広告塔」なのです。そしてそのスポンサーは現実にある会社。友達曰く「このキャラクターが好きでSoftBankに変えた人がいる」というくらいですから、企業側タイアップ効果も抜群なんでしょうよ。俺もペプシ飲もうかと思ったもん。

話の作りも丁寧で、テレビ版を全然見てない素人の私でもストーリーはよく分かる。謎だけ投げ出してるエピソードも一部あるんですが、大目に見られる範囲。
そう考えると『Ζガンダム』劇場三部作は酷かったな。誰が何のために何をしてるんだかまったく分からん超新訳。悲しいけど、これダイジェストなのよね。あ、それは1stガンダムか。

しかし、その面白い設定はあくまで設定のみで、それが物語の根幹に関わっているかと言うとそうでもない。テレビ版のファンに言わせれば知らない設定等が披露されたそうですが、素人から言わせると設定以上の新しい発見は何もない。ありがちなバディ物。そんな物はとうの昔に「ダーティペア」で通過している。あ、タイバニもガンダムもダーティペアもサンライズだ。

さて、ここから本題(<ここからかよ)。

一体いつから、少人数の悪を大勢で退治するようになったんだろう?
まあ、ゴレンジャーに始まる戦隊物の流れなんだろうけど、本当に言いたいポイントは少し違うんですよ。
一体いつから、ヒーローが「仲間だ!」「愛だ!」言い始めたんだってことなんです。
ヒーローは孤独が基本じゃないのか!お前らアンパンマンかっ!

腐女子の話によれば、それぞれご贔屓のヒーローがいるようなのです。
それを聞いてハタと膝を打ったよ。イテテ。
複数ヒーローってマーケティングなんだよ。
いまどき流行の多人数アイドルと一緒。誰か一人くらい推しメンいるでしょ?ってマーケティング。

そこでさらに気付いたのよ、勝手な推測だけど。
それって、「ちょっとだけ人と違っていたい願望」の現れなんじゃないかと。
他者と違うことで自分の存在をアピールしたい。でも、完全に孤立もしたくない。ベースは皆とつながっていたい。つまり、同じグループ=仲間でいながら、他者と差別化もしたい。
だから、「ヒーローは孤独であるべきだ!」なんていうのはオッサンの戯言で、ヒーローが「仲間だ!」「愛だ!」とのたまうことに違和感がないんだよ。
だって、自分自身が、他者と違う特別な存在(ヒーロー)でありながら、仲間でいたいんだから。

タイバニを「いまどきアニメ」と括ってしまうのは乱暴かもしれませんが、少なくともこの(企業臭の強い)映画からは、「ちょっとだけ人と違っていたい願望」という今時(昔もそうだったかも?)の若者病を、小狡い大人がいいように利用している印象があるのです。多人数アイドルもな。

2012年9月22日公開(2012年 サンライズ)

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