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ロック・オブ・エイジズ

ロック・オブ・エイジス監督:アダム・シャンクマン/ユナイテッドシネマとしまえん/
★2(40点)本家公式サイト

舞台設定は1987年。もはやロックが商業ロック歌謡に堕落した時代で、何をロックロック言うとるんだか。
どうも。カラオケでヒーヒー言いながらレディガガやリアーナを歌うおっさん、ペペロンチーノです。

そういうわけでワタクシ、ロック小僧でないものですから、ロックに造形も深くなければ、一家言もないんです。
ただ、多感な中高大の学生時代に80年代を過ごした身としては、80年代(特に後半)のロックが嫌いなんですね。だって、売れ線狙いばっかりでトンガってないんだもん。てか、もう完全に“商業ロック歌謡”。本作の中でもタワレコでジャケットがチラと写るけど、ヴァン・ヘイレンが「Jump」の頃だぜ。なんだその媚売りまくりの曲は。あんなもんロックじゃねーよ。
それにこの映画で主人公の青年が作った体の曲、あれたぶんジャーニーだよな?ジャーニーなんてたちの悪いロック歌謡、いやむしろギター抱えた体の良いアイドル歌謡だぜ。TOKIOと一緒。そうか、この映画のプロデューサーがアイドルとして売り出そうとしたの正解なんじゃん。
もうとにかく「Don't Stop Believin'」なんてショーモナイ曲を「これがロックだ!」みたいな扱いすることに腹が立つ。ツェッペリンに謝れ!ディープ・パープルに土下座しろ!フランク・ザッパのスタジオが火事になるぞ!

などと、こんな四半世紀も昔のことに悪態をついても仕方がないのですが、この映画が「本物のロックが消え行く時代」ということで1987年に設定したのなら納得するのです。
しかし実際は、ライブハウスの経営難や主婦連の反対運動などに矮小化してしまう。
ライブハウスは潰れちゃったし、若者達は夢破れたけど、俺達は本物のロックを知ってたんだぜ!って話なら納得する。けれど、皆が手に手をとって成功してメデタシメデタシなんて話、ロックじゃない。
田舎者の若い男女がくっついたの離れたのなんてどーでもいい。「HOLLYWOOD」看板の裏を見せることが華やかなショービズ世界の裏側を見せることの暗喩なんだろうけど、どーでもいい。この話自体が全然ロックじゃない。ただのトレンディードラマ。あ、80年代だからいいのか。
え?ロックな話って何かって?そりゃあーた、『雄呂血』ですよ。あれは最高にロック。あとカウリスマキの『愛しのタチアナ』ね。これはロケンロール。

時代が移り変わる瞬間を捉えられる設定だったはずなんですよ。
深夜のバラエティがゴールデンに進出して面白くなくなるのと同じように、大衆化したロックは面白くない。
過去の栄光にすがるカリスマロッカーがいて、長年ロックを見てきたライブハウス店主がいる。もう充分な設定じゃないか。ロックはもっと「俺様節」でいい。俺様おじさんとそれを理解できない若者の物語だったら面白かったろうに。あ、それじゃ『少年メリケンサック』か。
じゃあ、ロックを目指した若者がアイドルでデビューさせられた所をもっと突っ込んで・・・あ、『デトロイト・メタル・シティ』だ。

いずれにせよ、トム・クルーズのイカレっぷり、言わば『マグノリア』のトム兄を期待して映画館に足を運んだのですが、むしろその役目はキャサリン・ゼタ=ジョーンズやアレック・ボールドウィンが担ってて、どっちかって言うと『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のトム兄みたいだったよ。

日本公開2012年9月21日(2012年 米)

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