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バンデットQ


監督:テリー・ギリアム/DVD(再鑑賞)/★4(70点)本家

あらためて観ると、暗いお伽話好きギリアムのいろんな意味で原点であり、やっぱりギリアムは頭がオカシイ人だと思う。
『ヒューゴの不思議な発明』が全然子供向けじゃないことに憤慨して、酒飲んで「子供向けってのは『バンデットQ』みたいのを言うんだよ!」とAmazonでカートに放り込んじまった。Amazonの売上の15%くらいは酔った勢いだと思うぞ。
で、酔った勢いで購入したDVDを観たわけだが、『幻魔大戦』の併映で劇場鑑賞して以来実に29年ぶりの鑑賞。あのねえ、これ、全然子供向けじゃない(笑)。

子供向けじゃないと言う最大の理由は日本公開時はカットされたというラストシーン(つまり俺は初めて観たことになる)に集約されるわけだが、逆にこれこそ“ギリアムらしさ”の原点だと思う。

暗いお伽話好きの原点であると同時に、後に『未来世紀ブラジル』でモメるラストシーンの取り扱いが、この作品で既に極東の島国で勝手に処理されていたとは。
どうしてこうも「後味の悪さ」が好きなのか(ギリアム映画で純粋なハッピーエンドはほとんどない)。最初から暗い話なら誰も文句を言わないだろうに、最後だけ唐突に後味悪くするからモメるんだろうに。
あと、コストパフォーマンスの悪い「無駄な巨大感」とかね。何だろうね、この趣味は。
ああ、あと、タイタニックのシーンはコントだね、モンティ・パイソン的な。あ、これはモンティ・パイソンが原点か。

ギリアム自身が「面白い」と感じている(と思われる)ことが極端すぎて、つくづくギリアムの頭はオカシイと感心する(<褒めてます)。
端的に言えば、空想家なのに皮肉屋なのだろう。
いやまあ、空想と皮肉は両立しないもんでもないんだけどね。そのバランスが悪いんだよ。てか、悪すぎ。
まあ、ファンにはそこが魅力でもあるんだが。

(1981年 英)

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