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動乱

監督:森谷司郎/BS朝日/★2(39点)本家

東映映画の悪いクセが出た感じ。だって任侠映画のフォーマットじゃん。
東宝の大作企画物のエース森谷司郎が、なぜか東映で撮った一本。
ま、「エース」と言ってるのは私だけで、キネ旬では「日本映画の四番バッター」と評されたそうだけどね。
しかし正直言って『日本沈没』と『八甲田山』だけなんだよね。これは橋本忍脚本のおかげだったのかなあ。もっとも、53歳で急逝した監督だから、まだこれからだったのかもしれない。
あ、あと『首』ね。あ、これも橋本忍だ。

で、森谷司郎が49歳の時に撮った『動乱』。んー、この題材を扱うには若すぎたのかなあ。
そう考えると、40歳代前半で撮った『日本沈没』と『八甲田山』は、若さ故の無謀さが功を奏したのかもしれない。
あるいは、脚本の完成度やプロデューサーの意向に従順だったのかもしれない。

いずれにせよこの東映映画は、「大作」というウリに主眼が置かれ、安易なヒロイズムと男女の情愛という「大衆ウケ」ばかりで、作り手の熱意や思想が感じられない。
仮に「森谷司郎従順説」が正しいとすれば、この映画の失点は東映側にある。エース森谷司郎のせいじゃない。

だってさあ、映画のフォーマットがまるで任侠映画じゃん。
立ちはだかる米倉斉加年を排除するシーンなんてまんま。

(1980年 東映)

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