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ステキな金縛り

ステキな金縛り監督:三谷幸喜/TOHOシネマズ日劇/
★3(50点)本家公式サイト

いたって普通のいい話(<ホメてるんだかホメてないんだか)
設定として「シナモン」を出すでしょ。
映画の場合の設定として面白いのは「枷(かせ)」なんですよ。
例えばシンデレラなら、「0時に戻らなきゃ!」って枷があるからその先の展開が生まれるわけです。
この映画の場合、「幽霊だから(多くの人には)見えない」というのが枷で、その枷を巡ってドタバタすることが面白いわけです。
その一方で、「幽霊だから昼間は出られない」という枷はあまり活かされていない。
時間稼ぎの阿部寛のタップというネタでしか使われない。もったいない。いや、それはそれで面白いんだけどね。
この「時間稼ぎ」は、劇中出てくる『スミス都へ行く』のパロディなのかなあ?

で、話は「シナモン」に戻りますが、この設定は決して枷ではないんですね。
むしろ、やりたいことのために無理矢理作った設定。
法廷で竹内結子にシナモンの粉を吹きかけますね。あのキラキラ感、つまり「魔法」チックなことをしたかったんだろうと思うのです。
言い換えれば、深津絵里と幽霊の出会いは、ある意味「魔法」だったんです。
そしてその「魔法」の延長線上に亡父との再会があり、その再会は「運が低迷してないと幽霊が見えない」という“枷”で断たれるのです。
そうした面を見れば、よく出来た話とも言えます。

有り体に言えば、劇中何度かその名が登場する【フランク・キャプラ】を目指した映画なのでしょう。
この映画には今までのようなハジけた笑いが足らない気がしますが、それは今までが【ビリー・ワイルダー】を目指していたからです。
この映画は確実に『素晴らしき哉、人生!』を意識していて、最初から「いい話」を目指していたような気がします。

その結果、普通にいい話、悪く言えば「普通の映画」。
まあ、それが率直な感想かな。

てか、キャプラ映画を観たくなるね。

2011年10月29日公開(2010年 東宝)

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