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コンテイジョン

コンテイジョン監督:スティーブン・ソダーバーグ/ユナイテッドシネマとしまえん/★5(90点)本家公式サイト

本当に恐ろしいことは何か?ジュード・ロウばりにネットで告発しよう。
いわゆるパニック映画の系譜の一つで、ウィルスパニック映画として特に目新しいことはないのかもしれない。
だが、ソダーバーグの演出は実に小気味いい。

カメラは常にとらえるべき物を的確にとらえ、国家レベルのマクロ視点から家族レベルのミクロな視点まで、西から東から、真実からデマゴーグまで、澱みなく描いている。
この映画の恐るべき点は、気味悪い話なのに映画が小気味いいことだ。

ソダーバーグが描こうとした真の恐怖は、殺人ウィルスの恐怖ではないだろう。
むしろ、人々が触れ合うことを禁じられた結果生まれる「信頼感の欠如」こそが真の恐怖だと描いているように思う。

ローレンス・フィッシュバーンの握手、空港で落し物を拾ってあげる人、マット・デイモンの娘とボーイフレンドのダンス。
特に最後のは、直接触れ合っているボーイフレンドとの信頼感でなく、彼氏と触れ合わせた父親への信頼感の回復という、間接的な「人の輪」まで描いている。
ローレンス・フィッシュバーンに「握手の意味を知っているか?」と言わせ、ソダーバーグにしては珍しく分かりやすい形で。
「事態が解決してめでたしめでたし」的なことだけではなく、エピローグまできちんと意味をもたせている(あるいはエピローグこそが意味を持っている)。
ソダーバーグ恐るべし。

そして、5点を付けたこの映画、よほどいい映画かと思う人がいるかもしれないが、恐ろしいことに私のソダーバーグ評は甘いのだ。こんなことをネタバレで書いても仕方がない。恐ろしい。

それとあと、これを観た映画館でも見かけたが、常々不思議に思っていることがある。
映画館、デパート、駅などの公衆トイレでしばしば見かけるのだが、手を洗わない男性が多すぎる。おそらく2人に1人、あるいはそれ以上の確率で手を洗わない。
ワクチンだ予防接種だマスク不足だ言う前に、まず手を洗え!話はそれからだ!

日本公開2011年11月12日(2011年 ワーナー・ブラザース)

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