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恋の罪

恋の罪監督:園子温/シネ・リーブル池袋/
★4(72点)本家公式サイト

もはやフェリーニ的な出鱈目さと神々しささえある。あるんだが・・・。
おそらく『冷たい熱帯魚』と本作は、男と女の“対”になった映画なんだろう。フェリーニの『8 1/2』と『魂のジュリエッタ』みたいなもんだ。

だが、先に難を言うと、『冷たい熱帯魚』は人間の本性みたいなドロッとしたものをベロンと引きずりだした感があったが、本作では「女」「性」といったものが、単なる道具立ての一つにしか見えない。
同じテーマなら、塚本晋也『六月の蛇』の方がヒリヒリする。

やっぱりどこかで、園子温は男目線の人なんじゃないかと思う。実際、男なんだが。
特異な事件の特異な状況を描いてはいるが、それは「女性」普遍の本質ではないように思う。
あるいは、状況も設定も結末もすべて“特異”なために、すべてが「他人事」に見えるせいかもしれない。
ならいっそ、男の刑事を語り部にして、男の目線で「女の闇」を追っていく方が良かったんじゃないだろうか。
ぶっちゃけ、水野美紀のエピソードが邪魔。
てか、アンジャッシュの小嶋がイラッとする。

だけどねえ、観ている最中は楽しかったんだよ。密度が濃くて脳ミソ疲れるけど。
特に最後の方とか、猥雑でいい感じに「出鱈目」なんだ。
なんかもう、フェリーニみたい。
冨樫真って女優さんのイカレっぷりとか、その母親のお婆さんのイカレっぷりとか、津田寛治のイカレっぷりとか、神々しくさえ見えたよ。
主演女優はどうなのかなあ・・・。

キワモノ扱いされても仕方がない映画だけど、理屈じゃない何かが見え隠れしてる映画だとも思う。

2011年11月12日公開(2011年 日)

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