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ミッション:8ミニッツ

ミッション8ミニッツ監督:ダンカン・ジョーンズ/ユナイテッドシネマとしまえん/★4(70点)
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この監督の持つ“情感”は嫌いじゃない。ちょっと感動した。
既に多くの人が語っている通り、一見目新しさのないSF設定の中で、むしろ普遍的な“情感”を扱った映画だと言える。
3819695さんの言う「これは『攻殻機動隊』じゃない!『カイロの紫のバラ』だ!」(そんな書き方じゃないが)以上に言えることがない。

いやもう、「映画通ほどだまされる」という売り文句が的外れなことこの上なく、むしろ「映画通ほど居心地の良い映画」じゃないかとさえ思う。
「8分間を超えた“夢”」(私はあえて“夢”と読み解く)を主人公が見られた時は、不覚にも目頭が熱くなった。

SFというと目新しさを求めがちだが、あくまで道具立てであって、そのSF設定の中で何を描くかの方が重要だと思う。
前作『月に囚われた男』に続き、デヴィッド・ボウイの(最初の妻の)息子はあらためて教えてくれた。
常々言っているが、SF設定はストーリーの根幹にならなければならないと私は思っている。
(その理屈で言えば、時代劇の舞台を宇宙に持っていっただけの『スター・ウォーズ』よりも『カイロの紫のバラ』の方が遥かに立派なSFだと思う。)
そしてこの映画は立派にSFであり、立派に描くべきものを描いている。
この監督のシャープな演出、センスのいい音楽、そしてSF趣味、嫌いじゃない。
経験値を積むことで事故と自己(ダジャレです)を知っていく様はスリリングだ。

しかし難を言えば、観ていて「オオッ!」と思うより「なるほどね」と思ってしまった(目頭が熱くなったと言いながらナンだけど)。
まあこれは、難というよりまったく個人的な感じ方なんだが。
要するに観ていて「ワクワク」しない。
なんかこう、理詰めで収束されてる感じ。
これは贅沢な注文なのか?

日本公開10月28日(2011年 米)

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