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パルコ・プロデュース「クレイジーハニー」

クレイジーハニー
作・演出:本谷有希子
/PARCO劇場/(公式サイト

長澤まさみ嬢&リリーさんを主演に迎えた、本谷“クレイジー”有希子ワールド。
いま私がゾッコンの本谷有希子。
予定調和なんてものは全くない行先の予測不能なドラマツルギー。
彼女が描きたいもの(=彼女自身が見たいもの)が、私は好きだ。

それにそても今回は少し客層が違う。明らかに男性(オッサン)客が多い。むしろ異常と言ってもいい。
おそらく「長澤まさみちゃん」を見に来た人達なのだろう。
ナマ長澤まさみを見る機会はなかなかないからね。それも仕方がない。

周囲が罵り合い、殴り合い、あるいはトイレに連れ込んでレイプし、乱痴気騒ぎの喧騒の中で、ミニスカ&ハイヒールで美脚もあらわにスックと立った長澤まさみ嬢が
「ギャハハハ!これが人間だ!あたしはこーゆーのが見たかったんだ!」
と情緒不安定でトリッキーに喚き散らす。

長澤まさみファンなんてものは、「巨人・大鵬・玉子焼き」的な嗜好で、映画で言えば『三丁目の夕日』がいい映画だと思っているような人種に違いない(<根拠のない勝手な推測)。
こんな「長澤まさみちゃん」の姿を彼らはどう見たのだろう?
ただただ呆然とするか、不快に思うか、思考をシャットダウンして美脚を食い入るように見つめるか、それくらいしか出来ないはずだ。
ざまあみろ!これが本谷有希子ワールドだ!

人間のドロドロしたものを吐き散らしながら、最後にほんのわずかなピュアなものを掴む。
小説などでもしばしば見せる本谷有希子の作劇である。
そしてそれは、ある意味、登場人物の成長でもある。
これはもう、ある意味「春琴抄」。
もう一度言うけど、彼女が描きたいもの(=彼女自身が見たいもの)が、私は好きだ。

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