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トラ トラ トラ!

監督:リチャード・フライシャー / 舛田利雄 / 深作欣二/BS/★3(60点)本家

夜明けに空母赤城から飛び立つ編隊の美しいこと、美しいこと。
どうしたって黒澤降板劇ウンヌンで広く知られた本作。
黒澤は「戦争に行ってない俺に戦争映画は撮れない」と企画段階から懸念していたそうだが(野上照代オバサンの後日談なんで本当かどうか分からんが)、黒澤より約20歳年下の舛田利雄や深作欣二にはそんなことぜーんぜん関係ない。
(ただ、子供の頃に戦争を体験している影響は色濃くあると思う。)

その一方で、ハリウッドを代表する“山師”の一人=ダリル・F・ザナックの遺作ということではあんまり話題にならないのね(未公開の遺作が他にあるのだろうか?)。
企画自体は同じザナック製作『史上最大の作戦』をもう一度!ってとこだったんだと思う。
ただ、そのアメリカ軍の取り扱いは大きく異なる。
当然アメリカでの興行成績も悪かったそうで、「二匹目のドジョウ」をつかみそこなった映画のように思える。

でもね、もしかすると『史上最大の作戦』と『トラ・トラ・トラ!』は表裏一体の映画なのかもしれないとも思う(結果論かもしれないけど)。
敵国も平等に描写しながら、アメリカが「勝った戦い」と「負けた戦い」の両映画。
ベトナム戦争初期に作られたアメリカ戦勝映画と、ケネディが暗殺されベトナムが泥沼化した時期に作られたアメリカ敗戦映画。
それが意図したものか無意識だったか、知る術はない。

夜明けの発艦シーンの美しいこと!
あれは姫田カメラかなあ?違うかなあ?
それに比べて、アメリカ側(特に室内シーン)の奥行きの無い平板さにはビックリする。
リチャード・フライシャーってあんなだったかなあ?
あ、『ミクロの決死圏』しか知らないや。

(1970年 日=米)

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