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亀は意外と速く泳ぐ

監督:三木聡/CS/★4(71点)本家

「何か面白いことない?」と言う奴に限って自分で面白いことを探す視点がないもんだ。
三木聡はドラマの人、というか放送作家というイメージがあって、この映画も以前テレビで見かじっていたのだが(<そんな日本語ない)、断片的に見る限りコント集の印象が強かった。
しかし、今回この映画をじっくり腰をすえて鑑賞して、この人の“特異な視点”に改めて気付いた気がする。

要するにこれは、「あなたがツマラナイと思っている日常も視点を変えれば面白い毎日なんですよ」という物語なのだ。
多くの映画は、非日常の舞台でさらけ出される人間の本質や普遍性みたいなものをテーマにしている。
(そのくせ掘り下げの甘い上っ面のお涙頂戴的な映画が多くて腹が立つのだが、まあそれは置いといて)
三木聡は「見方を変えてみよう」というユニークなテーマをもって我々に問いかけてくる。

「何の変哲もないラーメン屋が実は訳あって実力を隠していると考えると面白いでしょ」

「何気なく見てる公園のベンチの地下に秘密基地があったら面白いでしょ」

というわけだ。
まあ、放送作家的な発想と言えばそうなんだが。

この“特異な視点”は後の作品にも確実に発揮されていて、三木聡の作家性の根幹に関わるテーマなのかもしれない。
おそらく、この映画でストレートに語られたテーマは、後に洗練された形で如実に現れたのが『インスタント沼』ではないだろうか。

余談

全然関係ないけど、「手羽ナチス」は一度やってみたいね。

(2005年 日)

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