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彼女が消えた浜辺

彼女が消えた浜辺
監督:アスガー・ファルハディ/ヒューマントラストシネマ有楽町/★2(48点)
本家公式サイト

イラン映画なのに。イラン映画だから。
出来が悪いわけではないが、有り体に言ってしまえば普通の話である。
似たようなことを沢木耕太郎もどこかで書いていたが、ぶっちゃけ、どこの国でもあり得る話だ。
なにもイラン映画である必要はない。せっかくイラン映画なのに。

しかし、我ながら「せっかくイラン映画なのに」って理屈は間違っている。
じゃあ何かい?日本映画はみんなチャンバラ映画じゃなきゃならんのかい?男はサムライ、女はゲイシャ、フジヤマ背景に尺八吹きながら寿司食わにゃならんのかい?江戸っ子だってねぇ富士宮やきそば食いねえ!というご時世に。

ところが、どこに国でも起こり得るぶっちゃけツマラン話が、国によってコトの重大性の受け止め方が異なる。
言い換えれば、この程度のコトで大騒ぎしているのは「イラン映画だから」なのだ。
そこには歴然と、文化、風習、民族性などの違いが大きく横たわる。
そしてこの映画の肝が、我々日本人には理解できないイランの文化・風習に寄っているからビミョーに始末が悪い。
(まあ、理解できないわけじゃないけど、そんな大騒ぎせんでもいいと思う)

おそらく、文化、風習、民族性などの違いが“目に見えた形”で提示された映画ならば印象は大きく違ったろう。
要するに、侍映画やSF映画のように、設定から別世界だったら、逆に素直に飲めたのだと思う。
飲み込みやすい世界観で入って、飲み込みにくい“肝”を持ってこられると、前菜は美味しいのにメインディッシュがビミョーなコース料理みたいだ。
見た目はビミョーだけど美味いってのがトルコ料理じゃないのかっ!
あ、トルコじゃなくてイランだ。

日本公開2010年9月11日(2009年 イラン)

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