November 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

トイ・ストーリー3


監督:リー・アンクリッチ/TOHOシネマズ日劇/
★5(90点)本家公式サイト

バズのベストアクト
私は常々ハローキティの女優魂は素晴らしいと言い続けている。本当に常々言っている。昨日も言った。あの「役のためなら、わたし着るわ」という根性が素晴らしい。そして何を着ても似合う。昨日は土佐犬になってるのを見たよ。土佐犬って。どういうことじゃ。
宮崎あおいたんは「衣装を身につけて気持ちが入る」と語っているが、おそらくキティも同じなのだ。何を着ても似合う自然体であることからも、キティは宮崎あおい型の女優なのだろう。

また、私が「一流俳優」と三十年以上言い続けているのがスヌーピーである。
どこぞの誰かは「スヌーピーはロックだ!」とシャウトしていたが、私もそう思う。
最近ぬいぐるみやグッズでコスプレさせられることの多い彼だが、本来はメソッド型である。気持ちで役になりきるロバート・デ・ニーロ型の俳優である。ミッキーマウスは「俺様が主役。俺ってカッコいいだろ?」だけのケビン・コスナーみたいな野郎だが、スヌーピーは違う。第一次大戦の空軍パイロットから世界的に有名な食料品店のレジ係まで、気持ち一つで演じる。妄想とも言う。私のお気に入りは「スコット・フィッツジェラルドの小説の主人公」。蝶ネクタイとティーカップ一つで『華麗なるギャッツビー』にだってなれるんだ、オールド・スポート!

さて、やっと本題。

トイ・ストーリーの役者陣は実に見事な演技を見せてくれる。
前2作はNG集などでお茶目な面も見せてくれたが、今回は特に自身のキャラクターを活かしたより充実した演技を披露してくれた。確かにエイリアンたちはクレーンゲームの景品だったよ。

皆いい演技だったのだが、中でもバズ・ライトイヤー。
彼は唯一電池式でデモモードやリセット機能を持ち、その特性を活かした演技を常々見せてきたが、今回はスペインモードでパワーアップ。
そして何と言っても、あの焼却炉での名演。

「もういいんだ。もう充分頑張ったよ。これが俺たちの運命だったんだ」
ということを表情だけで表現する。
諦めと絶望とそれでも仲間をいたわる優しさとがないまぜになった複雑な表情。名演。号泣ですよ。『アルマゲドン』のブルース・ウィリスに見せてやりたい。
こんな表情だけの演技で泣かされたのは、旧『日本沈没』の丹波哲郎以来だ。
今年の助演男優賞はバズだ。

日本公開2010年7月10日(2010年 ディズニー=ピクサー)

comments

   

trackback

pagetop