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アウトレイジ

監督:北野武/ユナイテッドシネマとしまえん/
★2(40点)本家公式サイト

カタルシスに向けて溜めるべきものを溜めないまま、すかしっ屁を垂れ流すヤクザコント集。中野英雄ファンは必見。
これはコントだよなあ?
「バレたら国外退去になります」「死刑だよ、バカヤロウ」とかさ。ラーメンに指が入るとかさ。
それも恐ろしくショボイネタのコント。

北野武は、先に画面(えづら)を思い付いて、後付で話を考えることの多い監督である。
今回も「まず殺し方を考えて、その殺し方を使える設定を考えた」と語っている。
それはそれでいい。
問題は、ネタ作りが著しく衰えている点にあると思う。

顔に布を被せられた死体が道端に転がっている。
その画面が面白いのは分かる。
だが、その殺し方にあまりにも意味が無さすぎる。
殺すなら事故に偽装するか、もっとジリジリ苦しめて殺すか、もしくは殺し自体が何かの(誰かへの)メッセージとして機能するか。
この映画の全てに、こうした“必然性の無さ”が連鎖している。
ぶっちゃけ、話が面白くもなんともない。

老成というより、話を組み立てる体力が衰えているように見えて仕方がない。
最後の三浦友和のダサい偽装とラーメンに指が入るのは、同じレベルの“手垢の付いた”ネタでしかない。
監督・北野武の魅力は粗削りの新鮮さではなかったか。
ベタベタ手垢の付いたネタを再調理できるほど、監督としての引き出しは多くない。

唯一、中野英雄だけが「動機が明確」だったので面白かったな。

2010年6月12日公開(2010年 日)

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