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女医の愛欲日記<ニュープリント版>


女医の愛欲日記

監督:深尾道典/渋谷シネマヴェーラ/
★1(20点)
実際の殺人事件をモチーフに魅惑のキーワードが散りばめられる。女医、京都、密室、山羊。ん?ヤギ?超オススメトンデモ映画。(レビューはひどいネタバレ)
東映の低予算(500万円制作)ポルノ映画だそうだ。
熊本美人歯科医殺人事件という迷宮入り事件があるそうで、それをモチーフに制作したそうですが、全然、ぜんぜーん関係ない。むしろ、実際の事件をモチーフにしたという情報が嘘なんじゃないかと思うほど。

あのねえ、オススメトンデモ映画なんだけど、貴重な作品でまず観る機会は無いと思うから、克明に書くよ。
(ここからネタバレ満載だよっ)

ドドーンと荒波「東映マーク!」のオープニングに続き、いきなり主人公の女性(オバサン)が全裸で乗馬しているという、無意味な冒頭で観客のド肝を抜いて映画が始まります。
カット変わったら服着て馬に乗ってるんで、まあイメージカットなんでしょうけど。

で、渡辺文雄演じる旦那が高級車で帰ってきて、奥さん馬に乗ったまま「お早いお帰りね」なんてことを言いながら、何の芸も無いカット割りで延々台詞で「旦那が九州某市の市長であること」「奥さんである主人公の女性は医者で、毎月京都の勉強会に参加していること」を明示します。要するにセレブってわけですわ。そして渡辺文雄の出番はこれだけ。

んで、京都出張で同僚の男性医師から太ももサワサワ誘惑を受けますが「親類の家に行くの」とか言って拒絶しますが、ホテルの部屋に入るやいなや男漁り。オッサンがたまの出張でホテルのエロビデオチャンネル付けるより早い。
コールガール、じゃなくて男の場合は何て言うんだ?とにかくその手の業界に電話して男を寄越せという。しかも注文は「初めて会う人」。「私、初めての人じゃないとダメなの」だと。

ところが、ホテルの部屋で小躍りして待っていると(本当にダンスしている)、来たのは先月の出張の時にヤッた男。これが佐藤慶。
「初めての人って言ったのに!帰れ!」と女は怒るが、佐藤慶が「知ってる。君が忘れられなかった」とか言ってレイプ。
え?なになに?初対面じゃなきゃ嫌って理由も分からないまま、いきなり初対面じゃない奴が出てきちゃって観客が困惑していると、レイプされてたはずの女が「いいわいいわ」と言い出して、興奮のあまり注射器を取り出し佐藤慶をブスブス刺し始める。え?何それ?何プレイ?女医設定そこだけ?白衣とか無いの?(終わってみれば、せっかくの女医設定なのに白衣は一度も無かった)

あんまり良かったもんだから「また明日も来て」とか言うわけさ。
ところが翌日の約束の時間、女は既に裸でモンモンしてんのに、佐藤慶が来ないんだな。代わりに山羊がメ〜と迷い込んでくる。
え?ヤギ?京都のホテルに?だいたいどうやって部屋に入ったのさ。
しかし女はモンモンしちゃってるから、その山羊を抱き始めるんだ。えー!獣姦物?
しかし女もハタと気付いて、「これは山羊やないかいっ!」てなノリツッコミ風に、山羊をホテルの窓から投げ捨てるんですな。かわいそうな山羊。頭から血を流して死んじゃうんですよ。

女はモンモンが収まらないから、部屋に飾ってあるバラをムシャムシャ食い始める。
結構な量のバラをほとんど食い尽くした頃、「山羊を探している」という男が入ってくる。このホテルの部屋には鍵が無いらしい。
ポルノだからこの男とヤッちゃうのかと思ったら、「山羊なんか知らない」と言われてスゴスゴ帰っていく。
スゴスゴ帰ったホテルの廊下に貧乏臭い市原悦子がションボリ座っている。
「山羊、見つかった?」「いや、見つからなかった」なんて会話を交わす。
いやいや、窓の下見たら血ぃ流して死んどるから。
「困ったわ、あの山羊がいないと。<太字>あれが世界で最後の山羊なんだから< /太字>」

なんだそれ!なんだその驚愕の展開!

「もしかすると、山羊なんて最初からこの世に存在しなかったのかもしれない。そもそも山羊って何だ?何色だ?赤か?」

なんだそれ!なんだそれ!

ぶっちゃけ、この映画のピークは中盤のここまでなんですけどね。
そしてその山羊のエピソードはそれっきりなんですけどね。

その後は、たまらず街に男漁りに行って、通りすがりの男を連れ込む女。
そしたら佐藤慶が乱入(<だから部屋の鍵は!)、突然ジャケットの内ポケットからバラ鞭取り出して女と通りすがりの男をブッ叩いた挙句、縄なんだかロープなんだか白黒青(?)の謎の三色組紐をどこかから取り出して二人を縛り上げ、縛ったままの女を浴槽でゴシゴシ丁寧に洗って、縛ったままヤルというSMプレイ。
後日、佐藤慶を心配して後を付けてきた妹も、女が札束で横っ面ひっぱたいて無理矢理近親相姦&3P。
レイプ、獣姦、SM、近親相姦、3P、注射器プレイ(?)と様々なプレイのオンパレード。
一方、女医の太股サワサワ誘惑していた同僚も他で女を買って、「イエス・クリ●リス」なんて駄洒落で観客失笑。

結果、何がどう実際の事件がモチーフなんだかサッパリ分からん。
だいたいね、主演女優が美人じゃねーんだ。

余談

ある所で読んだ粗筋とだいぶ異なるので、その粗筋が間違っているか、当初予定(あるいは公開当初)から相当カットされている可能性も高い。
ま、トンデモ映画になってる理由はそこじゃ無いけどね。

余談2

こんなトンデモ映画が何故ニュープリントなのかと言うと、どうやらラピュタ阿佐ヶ谷での佐藤慶特集上映の際にニュープリントにされたらしい。故人も浮かばれねーな。

(1973年 東映)52分

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