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第9地区


監督:ニール・ブロンカンプ/丸の内ピカデリー/
★3(60点)本家公式サイト

「幼年期の終り」遥か遠く
最初に言っときますけど、楽しんだことは楽しんだ。
アカデミーにノミネートされる以前(アメリカ公開時点)から注目していた作品で、かなり期待していた。
しかしその分、期待外れだったのも事実。
同年のアカデミーノミネート作品で言えば、『アバター』より楽しんだが『アバター』より不満も多い。

「幼年期の終り」とアパルトヘイトを設定に、テンポ良く状況描写していく。
そこまではいい。
ところが終盤、単なるアクション映画に成り下がる。
いやまあB級映画だと思えば楽しいんだが、いや実際楽しんだのだが、B級映画と割り切るには設定の器がデカすぎるし込み入りすぎている。つまり、バカバカしくない。
SF設定はきちんとストーリーに組み込まれているにも関わらず、そこに“本歌取り”の魅力もなく、人類もエイリアンも何も進歩しない。
アパルトヘイトを風刺しているにも関わらず、そこに痛みも伴わない。

終わってみれば、予告編以上の“何か”が無かった気がする。

監督は南アフリカ出身だそうで。
そこに自身の想い(あるいは毒)がしのばせてあったとしたら(読み取れはしなかったけど)、娯楽にまとめ上げた手腕はかなりのもんだと思う。
ただ、風刺は見せかけで、単に娯楽作品を作りたかっただけのようにしか見えない。

日本公開2010年4月10日(2009年 米=ニュージーランド)

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