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ショウほど素敵な商売はない




監督:ウォルター・ラング/TOHOシネマズ府中/★2(40点)本家

「チッ!これだからハリウッド映画は」と言いたくなるこれだからハリウッド映画は映画。こういうの観ると、元ミュージカル嫌いとハリウッド嫌いが頭をもたげてくる。
大画面で『お熱いのがお好き』を観てマリリン・モンローに惚れちまったもんだから、遠路はるばるこの映画に足を運んだわけさ。そしたらなんと腑に落ちない映画。
芸人一家の波乱万丈記かと思ったら、肝心な所は全部台詞かナレーション。
何の目的で作られた映画かさっぱり分からん。

この監督、『王様と私』の時も思ったけど、歌や踊りを見せてれば客が喜ぶと思ってる節がある。
何でも爆発させればいいと思ってるレニー・ハーリンと同じ。
いや実際、客は喜んでるんだけどさ。レニー・ハーリンの場合は知らんけど。

調べてみたら、ミュージカル「アニーよ銃をとれ」の劇中歌「ショウほど素敵な商売はない」がヒットしたもんで、それでもうイッチョ作りますか、ってんで作られた企画物らしい。『帰って来たヨッパライ』と一緒だ。観てないけど。監督は大島渚だよ。

んで、まず歌や踊りが決められる。大衆は「芸」を見に来てるだけだからね。あとは「芸」をつなぐ適当なシナリオを書くだけ。ストーリーなんかどうだっていい。とにかく「芸」を見せて金を得るのが目的の映画。それがハリウッド。
この時代はこの手の映画が多いんですよ。ミュージカル映画でも脚本がしっかりしてくるのは60年代以降になるのかな。

そうなると、芸達者に出演してもらう必要がある。ところが芸達者ばかり集めたら地味すぎて集客できない。
そこで引っ張り出されるのが花形役者=マリリン・モンロー。それが上手かろうが下手だろうが関係ない。彼女の役目は集客だけ。これがハリウッド。ショウビジネスほど素敵な儲け話はない。
その客寄せパンダに引っかかったのがこの俺。モンローポン引き。

長男戦死して、次男は交通事故で人を死なせちゃって、娘は悪い男に騙されて、旦那は若いダンサーと駆け落ちして、それでも「ショウほど素敵な商売はない」とステージで熱唱するならいい映画だと思うよ。

(1954年 20世紀FOX)

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