August 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

きみに微笑む雨


監督:ホ・ジノ/新宿シネマスクエアとうきゅう/
★3(63点)公式サイト

相変わらず繊細で、むしろ細くなり過ぎて、グルッと回って鈍感になっている印象すらある。
時差を修正するために腕時計の針を戻す所から映画は始まります。
「これは過去を巡るお話しですよ」と宣言しているわけですが、男と女とでは戻る場所が少々異なるようです。
男は学生時代の想い、言わば「楽しかった片想い」の場所に戻る。
しかし、女が戻った場所はあの瓦礫の下なのです。彼女の心は、まだ震災の爪痕残る街と同じなのです。

相変わらずホ・ジノの描写は繊細で、中でも空港で滞在を一日延ばす場面。
次の行動を考えるように周囲を見回す男。ホテルの部屋をとる男を待つ女の描写。部屋に入ったとたん、感極まって距離を縮める二人。はたまた竹藪に連れ込んでキスする描写。
あー、分かる分かる。男目線で観ても面白い。

やがて彼女の過去、心の傷跡が明らかになるにつれ、事態は繊細さを超えて“ベタ”になっていくような気がするのです。
実に優しい終わり方、過剰ではない“淡い”結末も、非常に繊細で美しいのですが、振り返ってみれば“ベタ”。

過剰なドラマを削り過ぎてシンプルになり過ぎた感じがする。

日本公開2009年11月14日(2009年 韓国)

comments

   

trackback

pagetop