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木乃伊の恋

監督:鈴木清順/渋谷ユーロスペース/★3(48点)

全然恐怖劇場ではないが、アンバランスであることは間違いない。
作品の感想はコメントで書き尽くしたので「恐怖劇場アンバランス」について書いてみたい。見てないけど。
あんまりいい加減な知識を披露してしちゃいけないのでちょっと調べてみました。いや、ただググッただけなんですけどね。

「恐怖劇場アンバランス」とは

1973(昭和48年)1月〜4月に放映された全13話のテレビシリーズ。制作はフジテレビと円谷プロ。

「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」とヒット作を連発した円谷プロが、「サンダーバード」を目指した大人向け特撮作品「マイティジャック」が低視聴率にあえぎ、「戦え!マイティジャック」と子供向けに方向転換しても結局失敗。続いて脱怪獣特撮(巨大ヒーローと怪獣で表現すべきものはもうないと判断したそうだ)を目指した科学犯罪物「怪奇大作戦」(実相寺昭雄監督・佐々木守脚本の第25話「京都買います」は傑作の誉れ高い)がやっとこさ成功し、「今度は怪談だ!」と制作されたのが「恐怖劇場アンバランス」。
成功してるのはいつもTBS。「マイティジャック」で失敗したフジテレビにとっても、同作品で大人向けドラマに失敗した円谷プロにとっても起死回生の一作・・・となるはずだった。

目指すは「現代の怪談」。怪奇・恐怖ブームの時代も追い風。
通常テレビは放映しながら制作していくものだが、本シリーズは完璧を目指して放映前に全て制作を終えていた。
従って放映順と制作順が異なる。制作は1969年(昭和44年)7月から翌年3月。
「アンバランス」の題名は「ウルトラQ」の初期企画題名だったとか。

番組ホストは後の東京都知事青島幸男。つまり「世にも奇妙な物語」のタモリの原型(もっと原型はヒッチコック劇場のヒッチコックなんだけどさ)。
制作陣は、この「木乃伊の恋」の鈴木清順の他、藤田敏八、長谷部安春、神代辰巳、黒木和雄らが監督として、田中陽造や市川森一、小山内美江子といった有名どころの脚本家、出演者には唐十郎や蜷川幸雄の名もあります。
初期作品(制作順)はオリジナル脚本でスリラー・ホラー色が濃かったそうだが、次第に円地文子や山田風太郎、そして松本清張や西村京太郎などの原作を用い、心理的な恐怖へと移っていったようで、昨今の2時間サスペンスの原型となったとも言われているそうである。
中でも長谷部安春が監督した「死体置場(モルグ)の殺人者」は、あまりの恐怖描写ゆえ、かなりカットされたという。

ところが、過激な題材と描写が災いしお蔵入りしてしまう。やっと放送されたのは制作から3年後の1973年(昭和48年)。
当初は夜8時台のゴールデンタイム放映予定も結局深夜11時過ぎからの放送だったという。

「木乃伊の恋」は全13話中、制作順では10話。放映は何と第1話だったとか。そりゃ視聴率上がらないっちゅーねん。

全話見てえ!でも「私立探偵濱マイク」の様に失敗してるに違いねえ。

(1970年日 55分 16mm)


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