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少女の髪どめ

監督:マジッド・マジディ/飯田橋ギンレイ/★4(65点)gooDB

なんとも上品で丁寧で優しい視点の作品
キアロスタミは音楽を排除したり物語性を排除したりとすっかり極限の世界へイッてしまった感があるが、マジッド・マジディはまだ丁寧な物語性を保っている。

例えばラスト。落とした色鮮やかな果物を拾う二人。
しかし、決して手が触れ合うことはない。ギリギリの距離感。
そして少女は顔を隠す。
この瞬間に込められた想い。
女であること。そして、異国の人であること。
強烈に切ない瞬間。

岩井俊二は『Love Letter』の中で恋愛表現を「相手の名前を書く」という初歩的行為に見事に集約させているが、「相手の持ち物」という「物質」を媒体として想いをはせるのもまた恋愛感情表現の初歩的行為として正しい姿だ。
そういった意味において、この邦題は(いいか悪いかは別として)間違ってはなかろう。

ところで、アフガンの女性が顔を隠すのは何て名前だっけ?カブールじゃないしな(<それじゃ小林製薬の商品名みたいだ)。

余談
ちなみにこの映画、2001年9月のモントリオール映画祭のグランプリを受賞している。その八日後、あの“9・11”が起きる。

日本公開2003年4月26日(2001年イラン)1時間36分


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