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ソラリス

監督:スティーブン・ソダーバーグ/新宿トーア/★3(50点)

誉めることも怒ることもできない出来ばえ。
タルコフスキーの『惑星ソラリス』は壮絶な恋愛ドラマだと私は言っているのだが、これをリメイクするとどうなるのだ?
興味の対象はそれだった。

いっそもっとベタベタな恋愛ドラマにしてくれれば、「なんじゃこりゃー!」「謝れ!タルコフスキーに謝れ!レムに謝れ!手ぇついて謝れ!」「ハリウッドが映画をダメにする!」と怒れたんですけどね。
そこはそれ、ソダーバーグですから。怒る余地がない。
未だご存命のレムも、恋愛映画になっているが満足な出来だと言ったとか言わなかったとか(タルコフスキーの時はモメたような記憶があるが)。

そして、当然「存在とは?」といった哲学的命題まである程度は盛り込むだろうことも予想出来るわけですよ、ソダーバーグですから。
そしてこっちは、悲しいかな何度も観てるんです『惑星ソラリス』。半分寝ながらでも何度も観てるんです。
そして私の『惑星ソラリス』に対する解釈の範疇から一歩も外に出ていない。ストーリーが分かっているとか、オリジナルとの比較だとかの以前に、テーマ的にも物語的にも映像的にも全て「予想の範疇」。誉める余地がない。

でもそこはそれ、ソダーバーグですから、さすが常人とは違う視点は持ち合わせているわけです。
ジョージ・クルーニーの見る「夢」。当然「夢」なのですから彼の主観であるはずなのです。ところが映し出される映像は、ほぼ「第三者の視点」。つまりこれは「夢」なのではなく、彼の記憶を覗き見る「ソラリス」の視点なのだ。そしてこの「ソラリス」の介在が、彼の妻(の形をした物体)へ記憶を伝える媒体となっている。これを映像で表現しようとしている点は、やはり並じゃない。

まあ、観ていて眠くなった辺りも、実に忠実なリメイクかもしれませんが。

日本公開2003年6月21日(2003年米)1時間39分


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