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恋愛寫眞 Collage of our Life

監督:堤幸彦/新宿コマ東宝/★3(42点)

(本家ダウン中に考えたコメントなのでかぶってるでしょうが、あえて)
小池栄子の魅力大爆発!
(そしてレビューはメチャメチャ内輪ネタ)
ピロQさんに観ろ観ろとしつこく言われたのでしかたなく観た(嘘)。本当は堤幸彦作品だから観た。

『溺れる魚』の時に「この監督は一瞬鋭い切れ味を発揮する。だから一度おちゃらけないでマジメに撮って欲しい」といったような事を書いた。
例えば本作なら、初めて二人がキスするシーン。鳥肌が立つほど素敵で自然な流れだった。
そしてやっと、私の希望通りマジメに撮った作品誕生かと・・・。

正確には広末涼子を使って「愛なんていらねえよ、夏」というテレビドラマでマジメな作品を作っている。
ちなみにこのドラマ、ピロQさんも途中で投げ出したというほどの低視聴率だったのだが、私個人は毎日渡部篤郎のモノマネをしてしまうくらい好きなドラマだった。

私は堤演出が好きだ。理由はフレームの切り取り方が特殊だからだ。
例えば、一般的なバストアップやウエストアップといった、人物を中心に据えた安定的な構図はめったにない。
あるのは異常なほど極端なドアップか、画面の端にポツンと置かれる人間(テレビで観たら見切れるんじゃないかと思うほど)。
この「画面を切り取る」ということの面白さを、彼は「写真」で具体化しようとしたのではなかろうか。(事実劇中「切り取る」という言い回しがでてくる)

そしてその「切り取る」べき「世界」(風景)もまた、常識人には常識的な視点でしか見えぬものだ。だってそうだろう?常識人は電柱に登ったりしないさ。東京電力に電話するよ。関東電気保安協会か?まあ、どっちでもいいんだけど、他人と違うこと(これを個性と呼んでいいのなら)は連鎖的に個性を生み出すような形で独自の視点を持ち合わせ、その結果として個性的な作品が出来上がるというわけだ。だから芸術家は個性的な人が多いわけだし、いくら勉強しようと個性的な作品を生み出すことはできないのだ。悲しいかな。

そしてさらに悲しいかな、堤幸彦の個性は、あくまでテレビという矮小な画面の中では遺憾なく発揮されるものの、スクリーン向きのものではないのだということを再認識せざるを得なかったのだ。一瞬の切れ味はあっても持続性のある長い脚は持ち合わせていなかった(<競馬的表現)。

本作は、今や日本を代表する「死人女優」ヒロスエ様の魅力満載映画であることは間違いない。寝顔サービスまであるし。
私は決して彼女は嫌いではない。好きか嫌いかと問われれば「好き」の部類に入るだろう。
だが、「可愛いね。きれいだね」と思っていたのは最初だけ、いつしか脳裏によぎるピロQの顔。
「そうか、これは奴の女なのだな」と思い始めたら最後、ピロ様のアップになる度に「奴は楽しいんだろうな」という感想しか出て来ない。
「これではいけない」と思いつめた私は、映画の帰りに即DVDを買いましたよ。勇気をふりしぼって。『ミニモニ。じゃムービー』。
矢口主演の映画を観るのだ。そしてピロQさんがこの映画で楽しんだように俺も矢口に浸るのだ
(映画の方向性もだいぶ違うし、俺の向かうべき方向性もだいぶ違う)。
しかしここに重大な落とし穴があったわけです。
写真集を買う時でさえ恥ずかしくって気が動転していた私ですから、DVDを買う時もかなり気が動転してたのでしょう。家に帰って気がつきました。
「メイキング・オブ『ミニモニ。じゃムービー』」
メイキングじゃねーかよ!

と、まあ、ここまですっかり映画のコメントというより日記(ネタ?)になってしまったわけですが、世に「小池栄子ファン」なるものが存在するのなら、この小池栄子に対してどういう感情を抱くのか?是非知りたいもんです。
小池栄子ファンではない私から言わせれば「最高!」。
もうね、次は是非『発狂する唇』『血を吸う宇宙』みたいな映画に出てほしい。ていうか、そういう映画以外出ないでほしい。(ちなみにこの両作とも私は途中で寝てしまったので未見)。『2LDK』観てえ。

2003年6月14日公開(2003年日)1時間51分


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