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ウェルカム!ヘヴン

監督:アグスティン・ディアス・ヤヌス/飯田橋ギンレイ/★3(49点)gooDB

アイディアは面白いが情緒が無い。一見「イイ女」でも引いちゃうあ・・・って映画。
たしかにペネロペちゃんはイイ女だけど、実はナニだってんじゃナンだよなあ・・・引くよなあ・・・。というのがこの映画全般を覆い尽くしている。

話は面白い。アイディアも面白い。まるでトリュフォーの初期作品のようなパリの風景の中、ファニー・アルダンが登場するだけで楽しい。ちょっとしたミュージカル風の所も楽しい。
一見それなりに「楽しい」映画なのだが、終わってよくよく考えてみれば「面白い」映画だったかどうか甚だ疑問。

「天国」「地獄」「地上」という3つのカテゴリーを演出上「形だけ」切り分け(そのアイディアは面白い)てはいるが、中身が伴ってない。
形式上の切り分けよりも、むしろ天国と地獄からの使者両名の「立場」の隔たりの方が物語上より重要であろうに、そこが明快でないがため、後々両者が「通じ合う」ことにつながるカタルシスが無い。

些細な事だが、満員電車の二人にしても、観ているこちらがドキドキするような距離感を画面上で演出してもらいたいもんだ。
そういう「情緒」あるいは「映画的な風景」が欠如している。
「ウェルメイド」と言えば聞こえはいいが、単に目先の面白さだけで、描くべきものが描けていない。

有体に言ってしまえば、明確に反目し合ってた二人が次第にまたはある事をきっかけに協力し合いお互い認め合う・・・といったハリウッドにありがちなバディムービーの定番パターンの方がナンボか盛り上がる。
ま、そうなったらそうなったで「ありがちだ」と言うんだろうけど。

日本公開2003年1月25日(2001年スペイン=仏=伊)1時間48分


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