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刑務所の中

監督:崔洋一/渋谷シネクイン/★2(38点)本家公式サイト

だから?
日本の刑務所の中を忠実に描いたというのは珍しい。だが、物珍しさだけで映画を1本作ってはいけない。面白いことは面白いが映画としては失格だ。

『マルサの女』や『Shall we ダンス?』は珍しい世界を我々に見せてくれたが、それはあくまで設定であって、その先にきちんとドラマが描かれていた。描くべきものがなく単に物珍しさだけで93分も押し切るんだったら「野生の王国」や「兼高かおる世界の旅」と変わらない(<古いなオイ)。

いや、そんなことはない、きちんと人間や人生が描かれていたではないかというご意見もあろう。

なるほど、人間はどんな状況下でもささやかな喜びを見いだして生き抜いていくものなのだな。
しかし、そんなことは早々に描かれているのであって、「飯に醤油をかけると美味い」なんてオチで最後までひっぱることもあるまい。

コメディーなのだから深いこと考えるなというご意見もあろう。

なるほど、可笑しいな、役者が。

つまりこういうことだ。面白いのもテーマの無さに一見違和感がないのも全て役者の力量が支えているからなのだ。それはそれでいいのだろうが、刑務所の中は腹一杯飯を食っているようだが、観ているこっちは非常に食いたりない気分になる。それとも「菓子食いてぇ」「コーラ飲みてぇ」といったのと同じ「もっとちゃんとした映画観てぇ」という「精神的飢え」を観客に与えようとしたのか?(だとしたら凄いけど)

(2002年 日)


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