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意志の勝利




監督:レニ・リーフェンシュタール/渋谷シアターN/
★4(85点)本家

すげえ。編集ってこうやるんだ。
歴史的な資料として観ると、なるほどヒトラーの演説は芝居がかっていて、人を惹きつけるものがあったのだろう。
ほとんど台本を見ることもなく(編集されているのかもしれないが)、自分の言葉で熱弁をふるう。
閉会式では台本を読むが、我が国の政治家の様にボソボソと台本を読むわけではない。ましてやマンガ太郎総理大臣のように漢字を読み間違えたりしない。だってドイツ語だからね。

私は、「すっごいスケールの党大会だ」という感想を持つものだと予想していた。
圧倒的な党の威信を見せつけて「どーだー!すごい政党だろー!」というプロパガンダなのだと勝手に想像していた。
いや、実際すごいスケールなんだよ。
「人がゴミのようだ!」ってのは見たり聞いたりしたことあるけど、「人が水揚げされたイワシみたいだ!」と思ったのは初めて。だってイワシの漁獲量は減ってるからね。

この映画は、壮大なスケールの党大会の中で、アップを多用するんです。
演説を聞く聴衆の顔、ヒトラーユーゲントの若者達が楽しげに遊ぶ顔、人々と握手するヒトラーの手許、パレードを見ようと集まった人々の顔・・・。
その圧倒的な数の“映像素材”と巧みな“編集”によって、「多くの人々に支持されている政党だ」ということを、ナレーションなどを使用せずに表現してしまう。

ああ、これがプロパガンダなんだ。これが映画の編集の威力なんだ。
すごく勉強になった。

(1935年 独)110分

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