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バンク・ジョブ




監督:ロジャー・ドナルドソン/飯田橋ギンレイ/★4(73点)本家

登場人物が複雑多岐にわたるから、「ヒゲ」とか「メガネ」とか「ブラック」とか「若山富三郎」とか分かり易く分類した方がいいと思う。あ、なってる。
実話というより、事実(結果として明るみになった事件)から「過程」を想像(創造)したストーリーというのが正確なところのような気がする。
つーか、真実に基づいたストーリーをウリにする必要ないよね。
「もしかすると事実かもよ(ニヤリ)」ってくらいの方が面白かったかもしれない。

その辺がさあ、『スピーシーズ』でおなじみロジャー・ドナルドソンの妙な生真面目さというか、遊び心のなさというか、なんというか。
たしかに圧倒的に話が面白いんだけどさ。
複雑な登場人物も上手に整理されてるし、構成も分かり易いし。
その一方で、話の面白さ以上の物はない気もする。

例えば、ジェイソン・ステイサム演じる「ヒゲ」が終始かっこよすぎる。
007だってルパンだって女に滅法弱い、という弱点がある。
『椿三十郎』だって奥方がのんびりしゃべると「まいったなあ」という顔で頭を掻く。
要するに、弱点がある方がヒーローは魅力的なんですな。

実際、劇中「なんと全員素人!」という台詞があるにも関わらず、主人公が“チンケな小悪党”に見えない。ベテラン大物悪党みたいに安心して見ていられるかっこよさ。
だって、この話の胆は「小悪党が大事件を起こした」という点に加え「それがさらに大スキャンダルに絡んでた」という所なわけでしょう。
バカキャラにしろとは言わないけど、もう少し身近な人間味があった方がよかったと思う。
一方、悪役は完璧であるべきなんだ。その点「メガネ」はよかったと思う。

もっとも、「ヒゲ」とか「メガネ」とか、そんなあだ名は劇中どこにも出て来ないんだけどね。刑事が若山富三郎に似てるとか、全然関係ない。

日本公開2008年11月22日(2008年 英)110分

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