November 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

投資令嬢


投資令嬢

監督:枝川弘/CS/★2(35点)
日本映画DB
シネスケ未登録作品だが、登録するほどもない。こうした企画を見ると当時の映画制作意図がしのばれるなあ。ていうか、コメント書くほどもない。
日本映画の観客動員数は1958(昭和33)年が最高で、制作本数は1960(昭和35)年が最高(547本)なのだそうだ。
この映画の制作は1961(昭和36)年。
そうした「ゆるやかな翳り」が見え始めた時期に作られている。

この映画、株式投資に熱狂する女子大生という設定で、投資と恋愛を適当にリンクさせるという趣向(巧いことリンクさせてるわけではない)なのだが、この当時どれだけ素人投資家が一般化していたのだろう?
おそらく、高度経済成長を背景に素人投資家“草分け”時代ではなかろうか。
折からの「女性が強くなりつつある時代」を背景に「株に熱中する女子大生」という設定が生れたのではないだろうか?
(この時代の映画は「強くなった現代女性」という設定が多い)

こうした“目先の風俗”をモチーフにした映画の多くが現在まで残っていない(語り継がれていない)理由は、その時代でなければ面白くないということはもちろんのこと、単なる小手先の設定に終わっているからではないだろうか。
要するに、ガール・ミーツ・ボーイ等の定番恋愛ドラマに“特殊な設定”という装飾をほどこしただけなのだ。

それはおそらく、当時の映画制作の“方程式”だったのだろう(もしかすると今でもそうかもしれない)。
そして、今日まで語り継がれる当時の映画、今観ても面白いと思える作品の多くは、そうした方程式方生み出された“規格品”から逸脱したものなのだ。

この映画は粗悪品ではない。だが、あくまで定番の規格品だったのだ。

(1961年 大映)

comments

   

trackback

pagetop